体験ことば集~家庭教育~

1 母性と父性の調和は、子どもの豊かな心の栄養になります。それは、母親だけ父親だけでもできます。悲しいのは、両親が母性も父性も施さないことです。
 
 2 子どもの夢は、社会が大人が夢にチャレンジしている姿を観て育ちます。子どもに夢を押しつけてはいけません。それは、あまりにも子どもに対して思いやりの心に欠けています。

 3 困れば開けよ。心から開けば必ず手が差し伸べられます。それが人間社会というものです。信頼は、人間愛に支えられた社会であったはずです。

 4 「嘘はつくな。人に迷惑をかけるな。」は、10歳までに体に染みつかせることが大切です。それでちょうどいい大人へと成長します。

 5 家庭で見る我が子と学校での我が子は違う環境で生活していることを親はよく知っておきましょう。学級集団の我が子はそこで人間関係を学んでいます。

 6 我が子の成長を見守る日々の何気ない姿こそが、親の愛です。すやすや眠る我が子の寝顔を見ることもそうでしょう。

 7 身体の成長と同じように子どもの心は発達します。子どもの成長に寄り添った親の愛を持ち得ましょう。親は、自分の子ども時代を思い出しましょう。

 8 学校で出来ることには限りがあります。子どもが生きるための教材は数えきれないほどあります。

 9 子どもは、大人から丸ごと愛されれば、自分を大切にし他の人をも大切にし、自らの生命力で成長しようとします。

10 子どもは、家でも興味をもてば自分から勉強するようになります。

11 親が安定した心で子どもの成長を見守ると、子どもは安定した心でやる気を出します。

12 奉仕の心がある親は、子どもが優しい。

13 笑える親は、子どもがユーモアの心を持ち合わせている。

14 子どもを叱る時、気をつけたい三つの言葉。それは、子どもへの愛情を否定する言葉(ex.可愛くない子ね)、家庭で育っていることを否定する言葉(ex.居なければいいのに)、子どもの心を否定する言葉(ex.性格が悪いね)です。テレビから無意識の内に取り込んでいる軽い言葉には気をつけましょう。

15 不平不満が多い人ほど、自己中心的です

16 依頼心が強いと周りは振り回され続けます

17 母性は、目の前の我が子に愛を注ぎ、父性は社会を教える。前を向く子は、母性から父性から人生の生き方を学んでいる。

18 家庭と学校が協力・理解をしながら子どもの教育にあたっていくことは、自然で当たりまえなことです。すれ違いが起きた時は、子どものために心で人間同士として話し合いましょう。

19 依存から自立へ。そこに、生涯学習があり人生があります。とりわけ、人生初期における人間愛を伴った教育は重要です。

20 苦しい体験を乗り越えることで、自分・人が分かり感謝の心も生まれてきます。 

21 豊かでも貧しくても、心は心。人を思う心はお金では買えません。

22 人生の転機には、大なり小なり運命の波が押し寄せています。

23 子どもは、命あるもとの関わりの中で、命あるものへの愛情、弱肉強肉でみられるような命あるものへの残虐性を学びます。自他の命を尊ぶ心は、人間として基本中の基本です。

24 我が子の成長を願い温かい心を持っての言葉は、子どもの心にいつかは届くものです。親の感情の押しつけはだめです。

25 子どもが目標を決めた時、一つの結果が出るまでは継続させましょう。結果が良きにしろ悪しきにしろ、取り組んだことが役に立つ生きる力となってます。

26 親が自分勝手過ぎると、子どもに約束の心が育ちません。

27 家庭が心の痛しの場であることは、健全な心の育成への道でもあります。

28 子どもは愛されていると体感した時、自分と人を大切にするようになり、明るく前向きな自立心で成長をめざします。

29 子どもは親からの賞賛を伴った共感を体感した時、自尊感情を育てます。

30 生活の安泰に慣れすぎるとハングリーな生命力が衰えます。

31 自分のことばかり考えていると、嘘が育ってきます。個人主義と自己中心主義は紙一重です。

32 周りの人や社会のことを優先的に考えることが大切です。なぜならば、人は、何もしなくても自然と自分のことを考える存在だからです。

33 私が子どもの頃、ストレスという言葉を知りませんでした。今の子どもは日常語のようにストレスという言葉を使います。子どもを取り巻く環境が変わってきてますが、大人から愛情を必要としていることは変わっていません。

34 「継続は力なり」は、大脳へ習慣化の回路を強化することです。

35 子どもの時から甘やかされ続け育った大人の自己主張は困ったものです。子どもはもともと我が儘の固まりですから、子どもへの愛情と共に相手の立場を考える躾を施すことで、ちょうど良い大人になります。

36 子どもは、移り変わる春夏秋冬を幾度も迎え、その中に浸ることで人間としての感性が育っていきます。

37 素直な心は、人受けが良いのではなく、色メガネをかけないで本質的な事を白紙で学ぶ心だと考えます。それは、素直な心での「はい」という返事が出発だと考えます。

38「おはようございます」「ありがとうございます」「失礼します」「すみません」、オアシスの心は、日本人の心です。

39 人を愛する心は、愛され愛を感じることで、愛する心が育まれます。

40 アスファルトの隙間から生えゆく雑草。その生命力にふと心が共感する。 

41 人のことを考え、肯定的に前を向いて生きておれば「時は味方」です。

42 健康で元気でなけりゃ前を向けません。

43 努力は口で言うは易し、実行は難し。「継続は力なり」は、スタートしてどれだけ継続できるか?そこが、人格形成に向けての努力です。

44 自分がやりたいと言い出した時は、結論が出るまで責任をもって諦めさせない粘り強さで取り組まさせましょう。

45 敷かれたレールの上だけを歩いていると、現実を直視した判断力・思考力が育ちません。言われたことしか出来ない人間になっていきます。

46 地道で基本的な練習に耐え、その中に楽しみを感じているかが、夢を実現していく過程にはあります。

47 悩み・いらだちが多いのは、現実の人生に正面から向かい合っていないからです。

48 大型ショッピング店で子どもが店内を走り回っても何の注意をしない親がいますね。

49 学校での成績が大切なのか?いや心が大切なのか?どちらも大切です。偏り過ぎると子どもの成長・発達に将来、歪みがでてきます。

50 成功談だけでなく、失敗談も子どもに語りましょう。大人の素直な反省は、子どもに反省の心を育てます。

51 先行き不透明な時代ですが、お父さん・お母さんの少年・少女時代を振り返り、自信を持って今の時代を生きている子どもたちにお父さん・お母さんの少年・少女時代をすり合わせて前向きに語ってやることが、時には大切です。

52 愛とは、自分のことを中心に考える心ではなく、命をいつくしむ心です。私達は、亀の甲羅のようにいろいろな形の愛をたくさん持っています。

53 子どもは自分に対して成長・自立・独り立ちに目覚めると、興味関心課題問題意識による家庭学習をする根っ子を育てていきます。

54 「ああしたい。こうしたい。」「だからこうして欲しい。」「○○がないから出来ない。」といつも言葉で要求ばかりする人は、とかく自己成長のための行動が伴わず人に依存する傾向が強いです。

55 子どもの独り立ちを強く願う心が、親の愛です。

56 子どもは、苦労することで人間的な強さを身につけていきます。「苦労は買ってでも行え」とは難しいことですが人間的な成長には必要です。 

57 夫婦はお互いに支え合い・助け合い・信頼し合うことが基本です。打算が入れば「私は私。あなたはあなた。」のもと子どもは育つことになります。

58 小さい内から「思いつきだけでなく、考えて行動する」習慣をつけさせましょう。

59 可能性は、地道な練習とそれを継続する強い心があって開花します。私は、その強い心を生き抜くための根っ子と考えています。

60 人生の速い時期に、生き抜くためのたくましい根っ子を育てておきたいですね。人生は、天気の晴れ・雨と同じで、楽しいこともあり苦しいこともあります。根っ子は、程よい晴れの温度と程よい雨の水が必要です。そして、養分としての愛情があって育っていきます。 

61 子どもの我が儘を許し甘やかし続けると、自分の思いが認められないと不平不満ばかりを言うフラストレーョン・トレランス(欲求不満を乗り越え耐える力)の弱い大人へと育っていきます。

62 一生懸命に毎日を生きて、ロングスパンで大きく人生を振り返ると「運がいい。運が悪い。」があり運命的なものがあると思います。その点、勉強は、努力に応じて成果が平等に出てきます。

63 大人の愛情を伴った躾と子どもの興味・関心を大切にした日々の基本的な学習・生活習慣は、子どもの自主性を成長させます。

64 森羅万象、目に見えませんが子ども日々少しずつ変化しています。

65 学校で計算や漢字、勉強を教えてもらえれることは当然と言うより有り難いことだと思います。その心は、かつての大多数の日本人が持ち得ていた心です。

66 素直な心で分からないことを分からないと言える子どもは、学校の先生にとって有り難いことです。指導の手が打ちやすくなります。

67 子どもは、自分の都合の良いように嘘をつきます。私は、小学校時代テストの悪い点をカバンの底や家の学習机の奥に隠していました。それを父親に見つけられひどく叱られ反省した記憶があります。子どもの嘘は、少年・少女時代に親として見逃さないように躾ましょう。

68 食の好き嫌いは誰にもあります。子どもには嫌いな食べ物は、心と体にとっても良いことを確実に教えていきましょう。私は子どもの時、魚が大嫌いでした。大人になると嫌いであった食べ物が好きになることもあります。子どもの時に好きな物だけを食べ続けていると、我が儘な心の芽が生えてくるように思います。

69 勉強の能率をあげるためには、集中力が大切です。体が疲れ切った時は、スッキリするまで睡眠をとらせましょう。スッキリすれば集中力が高まります。

70 オープンで自由な心と困難を耐え忍ぶ我慢の心の両者が大切です。両者の心を持ち合わせていると、誰もが出会う人生上の困難を乗り切っていこうとします。

71 適度なストレスは子どもも大人も成長には欠かせないものですが、過度のストレスは、体と心に変調をきたします。自分に合ったストレス発散法を知っておことは、体と心の健康のために大切です。発散法は、人によって異なります。時間が経つことが早いと感じることがポイントです。子どもには、遊びが一番です。

72 人は五感(視・聴・味・触・嗅 )のうち、視聴覚でほとんどの情報を得ています。自己危機回避能力を高めるためには、視聴覚以外の他の三つの感覚がマヒしてないことが大切です。「変な味だ。(味覚)柔らかすぎる。(触覚)変な臭いだ。(嗅覚)」等があげられます。

73 依頼心からの脱却は、不安を軽減していく過程でもあります。それは、独立心を身に付けていく過程でもあります。

74 満たされない欠乏欲求は、年齢が低いほど泣きわめいたりする等自己中心的な行動となって表れます。子どもは、友達との間で温かい心を体感したり、大人から愛を受けたりすることで、自己中心性から脱却し自立の方向へと向かいます。

75 我が子のことで心を痛めることは、親の愛です。

76 子どもの成長を促すために、「負けて悔しい。」競争意識を体験さすことも大切です。

77 子どもは、親が話していることを結構聞いています。学校の職員室でも同様です。

78 「自分の命は自分で守っていく」危機回避能力は、「これは危険だ。」と感じる情意的な体験を小さい時から積み重ねていくことで育っていくと考えます。危機的な場面から直感的・本能的に遠ざかり自分の命を守る能力を培っていきたいですね。

79 年齢が低ければ低いほど自己中心的で、依存的です。通常は、大人から愛されることで徐々に自立の方向へと向かっていきます。いくら大人から愛されても子どもに変化がなく、自己中心性が強いならば、将来の子どもの人生のために専門機関と必ず、相談をしましょう。

80 クラッシク⇔ロック好みの違いはあれ、音楽を構成する要素(リズム・メロディー・ハーモニー)は同じで基礎基本です。家庭では、どのような家族構成であっても愛情・信頼・支え合いが基礎基本です。

81 子どもの成長は、頭が育っているか、心が育っているか、体が育っているかを念頭におきながら、家庭では、長い目で見つめていきましょう。 

82 「夢を持ちましょう。」
物が溢れる豊かな時代では、掛け声だけではだめです。夢へ向かう地道で諦めず頑張り抜く心(生き抜く根っ子)が必要です。

83 正しい箸の持ち方で食事する外国人の方々が多くなってきました。かつて、技術者の方から、日本人の技術力の高さは、「正しい箸の持ち方が出来るところに起因している。」と聞いたことがあります。さて、今はどうでしょうか。

84 発達段階上、叱られた感情は年齢が低ければ低いほど早く忘れます。一方、大人は、その感情がなかなか消え去りません。大人の場合、それが人間感情のもつれとなります。 

85 自分一人で起床させましょう。

86 家族での役割自覚を持たすため、お手伝いは保護者との約束のもとすすめましょう。

87 欲求には欠乏欲求と成長欲求があります。小さな子どもにとっての欠乏欲求は、生理的な欲求すなわち食べること・眠ることなど体を維持すること、もう一つ、大人から愛され認めていることを核としてあげることが出来ます。欠乏欲求が安定して満たされれば、成長欲求にもと肯定的に自分を伸ばそうする行動をとるようになってきます。

88 親子一緒の遊び、例えば、魚釣り。子どもが大人になっても魚釣りを好意的に思います。 

89 子どものゲーム遊びでは、視力低下に配慮をしましょう。時には、親もゲームを一緒にしてゲームのし過ぎにならない約束をしましょう。

90 街に溢れているローマ字の親子での読み合い「あれ、何て書いてあるの。」もいいですよ。

91 正しいゴミの分別・エコバックでの買い物等リサイクルに関わる取組を行うことで、環境に優しい心を身につけていきます。

92 子どもの感情コントロールの未熟さは、母子愛情信頼関係欠如に起因しています。

93 子どもの基本的な生活習慣に基づく生活リズムを作ることは親の責任です。

94 子どもと一緒に辞典をひいてみましょう。調べる力が少しずつついてきます。 

95 遊び心と勉強習慣は、高学年までに身つけさせましょう。

96 自分の身を守る自己防衛力は、学校だけに任せず親の経験に基づいた安全対策を幼い内から繰り返し言い続けましょう。

97 以心伝心は日本の文化です。顔の表情で親の優しさ・厳しさが伝わります。

98 参観日では、子どもと一緒に授業に参加しましょう。家に帰って、会話の材料になります。

99 朝ご飯は、一日の子どもの元気の基です。食べ残しをさせないようにしましょう。

100 話すこと・聴くことの両者は、コミュニケーションの基本です。自分の思いを話すだけでなく、よく聴くことで、相手を理解しましょう。 

101 子どもをありのままを受け入れる愛情があれば、子どもは自立心・人に対する優しさを育てます。

102 素直な心は、白い心で吸収力が速い。だから、良きにしろ悪しきにしろ染まることも速い。

103 産みの親・育ての親と言われるように、子どもと共に成長しようとする育ての親の姿は、子どもが生きていく栄養となります。産んだだけでは、真の意味では母親には、なれません。下村湖人の「次郎物語」は産みの親・育ての親をテーマにしています。
ご一読をお薦めします。

104 時間をきちんと守ることで約束を守る心が育ちます。

105 生まれ持った気質に影響されながら性格形成がなされます。しかし、後天的な学習によって性格は大きく変わります。

106 子どもの興味・関心は、発達段階と共に変わります。幅広く体験を重ねながら、何に向いているか子ども納得のもと一つの特技を見つけさせましょう。

107 すべて順調にいっている時、逆にすべて八方塞がりな時があります。前を向いていれば時は味方です。善意があれば、八方塞がりでも時間がかかるかもしれませんが活路が見つかります。

108 夢を語ることは、誰でも出来ます。夢を実現化できる人は、努力を積み重ねてきた人です。努力しても夢は実現出来ないかもしれません。それでも、夢を持ち本気で努力を積み重ねさせたいですね。子どもの個性形成が成されます。

109 自然と湧き出る「ありがとう」が言える子どもを育てましょう。

110 信頼出来る能力は、地位・役職ではなく、相手を一人の人間として認める能力があるかどうかで決まります。自己愛が強く、いつも自分にエネルギーが向いている人は、人の気持ちがなかなか理解出来ません。

111 生活リズムが子どもの学力と豊かな心を育てます。 

112 異質なものを組み合わせるイマジネーションは、発想力を育てます。

113 体が老いても心の旅は続いています。お年寄りとの対話は思いやりの心を育てるためにも大切です。

114 衣食住の確保は、基本中の基本です。贅沢さえ言わなければ、日本は、とっても良い国です。

115 ペットの死やお葬式等を通して、命は、必ず消えていくことを実感をもって体験させましょう。自分と他人の命を大切する心が育ちます。

116 子どもには心の中で、手を合わせる芽を育てておきたいですね。

117 教育の2極化・格差が進行しています。社会現象に負けないためにも、依存心ではなく生き抜く強い心(根性)を子どものうちから持たせましょう。

118 状況によっては介護は、家庭で行うには限界があります。子は親の面倒をすべて看るべきだと固定化すると、共に精神的不幸に陥ります。介護をする側の精神的健康を守り優先することで、介護を受ける側が守られます。

119 「9歳の危機」と言われます。子どもは、9歳を過ぎると親の手元から離れ、精神世界が広がり始め、親に秘密を持つようになります。これは、正常な発達です。個性が形成され始めたと考えましょう。

120 科学・現実がすべてと言う人は、人は死ぬとすべて終わりだと言います。しかし、家族の死に接すると心が渇いていない限り、霊的・魂の存在を強く意識するようになります。臨終後は、危篤者の体重が死語直後35~60グラム軽くなるデータがあるそうです。軽くなったものは、一体何なのでしょうか?祈る心・手を合わす心を大切にしたいものです。

Posted by kudamatsu_tt