体験ことば集~学校教育~

1 子どもは成長段階の人間です。純朴で素直でもあり、平気で人の心を痛めつける両側面を持ってます。個々人の差はあるにしても、教師の人間性で思いやりの心を育てるところに教育的価値の一つがあります。

 2 学んで分かり、出来るようになった情意的な喜びを体験させましょう。その喜びが、生きる意欲・学習意欲の根を成長させます。

 3 新しい教育を展開していくためには、古いものを捨てていく勇気が必要です。そうしないと閉塞感が高まるばかりで、教育の活性化どころか本当に必要な教育の不易なる部分も見えなくなってしまいます。

 4 思いやりの心を育てるためには、10歳までに道徳的体験をしっかりとさせておくことが基盤となります。かつての子ども達は、兄弟・地域・自然から無意図的体験をしていました。
 
 5 Best-Better-Good-Normal-Bad-Worse-Worst Goodを積み重ね前へ進もう。いつもBestで考えていると心が不健康になります。

 6 飽きるほど徹底的に当たり前の事を実践した先生がいます。笑顔が優しい人間愛で一杯の先生でした。

 7 保護者・地域から信頼される二つの当たり前のこと。一つは、子どもの立場にたち汗水を流す先生。一つは、子どものために教育のことを現場の立場から考える先生です。

 8 確かな学力は、北は北海道から沖縄まで全国の子どもが共通に学習して身につける学力と生まれ育った地域で学び生きて働く学力の両者を含めて考えることが大切です。

 9 国・地域社会・家庭をあげて、学校を応援する心が欲しい。学校のここが悪い、あそこが悪いでは、子どもは育たない。

10 当たり前のことを地道に繰り返すことが、創造的な活動をする条件の一つです。「好きこそ物の上手なれ」とはよく言ったものです。

11 教師とて学校に行きたくないことがありますよね。教師という使命感・責任感が奮い立ちます。

12 人の成功を妬むより拍手を送ってあげる人になりたい。乗れない一輪車が乗れた時、仲間の子ども達は満面の笑顔で拍手を送る。

13 あせると子どもの心が逃げていきます。なぜなら、自分で精一杯だからです。

14 下手でも上手でも授業は授業。授業構想に悩む今宵が1年に数日あっても不思議ではない。

15 教師の資質向上で本当に必要なことはマニュアルではなく、自分と結びつけた教材研究努力と児童生徒理解の経験・感性が資質を向上させます。マニュアルは、時間の経過と共に風化することを知っておきましょう。

16 子どもの頑張りに心を打たれる教師の心を忘れないようにしましょう。頑張ることは、子どもにとって大人以上のことです。

17 相性の悪い子どもには、1学期よりは2学期、2学期よりは3学期と好意的な感情が生まれてくれば、その子は育ちます。時には、人間としてその子の顔を思い浮かべ、自分の感情を見つめる努力をしましょう。

18 教師は、フェアな心でクラス全員の子どもをひいきしましょう。

19 教師は、この子はこれぐらいの力しか持っていないと思えば、教師の手の中でしか伸びません。子どもの頑張りに共感し得る心を持っておきましょう。
 
20 子どもには、共感を伴った児童理解をベースとしての優しさと厳しさが必要です。そこに教師の人間性があり、学級づくりの醍醐味があります。

21 私の中の教師性を一つずつ時間をかけ見つけ育てていきましょう。教師として出来ること・出来ないことを教育の為に見つけていきましょう。

22 子どもから見れば先生は先生です。どんな子どもも、先生から学びたがり愛されたがったりしています。これは、自然で当たり前のことです。

23 子どもと「そうだ そうだ。」と分かり合う時ががありますね。それが、共感を伴った児童・生徒理解の一つへとつながっていきます。

24 無我夢中で泳ぐ子、一生懸命に走る子、心を一つにしてステージで音楽を表現する子、卒業式での子どもの言葉・歌に心が波打つ。

25 通知表をつけながら、その子の顔が浮かぶ。

26 子どもが元気をくれることがありますね、ありがたいですね。

27 危機管理は、初期対応の簡潔がすべてです。速攻で真心を持って事実を伴った簡潔をめざしましょう。簡潔していれば怖くありません。

28 人は失敗した時、器が分かると同時に成長するチャンスです。自分の心としっかり対話をしましょう。前向きになれるか、逃げるか、嘘をついて自分をごまかすか。選択はたくさんあります。その積み重ねで話す言葉の向こうにある人間性・道徳性・人格が培われてきます。自己防衛心が強い内は、教師として半人前です。

29 傲らないこと。人を愛すること。学び続け自分を開拓すること。

30 掲揚台になびく校旗をみると、校旗はずっと伝統を見てきたのだなという気になります。

31 教育基本法第1条に「教育は人格の完成を目指し・・・・・。」とあります。地位と人格は異なると言われますが、教師は人格者をめざさなくてもいいのですか。人間への愛は持ち続けたいですね。

32 クリエイティブな活動。直観・偶然でアイディアが生まれる。これだけでは、だめです。アイディアを実現するスキルを伴った企画力と持続力が必要です。

33 教室には、フォーマル集団とインフォーマル集団が混在しています。フォーマル集団は教師から見える集団。インフォーマル集団は、子ども達が独自・自然に作っている集団。小学校3年生からは、インフォーマル集団をも巻き込む学級集団を教師の学級経営力で構築したいですね。教育方法と人間愛・児童愛が伴えば、それは自然とできます。

34 教師は人生を生き抜いてきた宝物を持っています。宝物を教育実践に生かしましょう。教師も子どもも元気になります。

35 学校には、子どもみんなが誇れる核があることが大切です。それは、あいさつだけでもいい。その核を基盤にして他の課題を捉えれば良い。核があれな、他が消化不良でも気にかけないことだ。 

36 学校は、社会的要請に基づく教育課題が多すぎて消化不良になっている。胃腸の消化不良が続くと元気がなくなること同じことだ。

37 子どもにインターネットの便利さだけを伝えると 自分の言葉が育ちません。

38 学んで・体験したことをそしゃくし、自分と結びつけることを繰り返しましょう。直感力が働けば、創造性はそこから生まれてくるかもしれません。

39 ベテランはベテラン相応しい人間的認識を持ちましょう。歳だけ積んだ教師(人間)の教養はすぐ分かります。それは、人に対する許容範囲が物語ってくれます。

40 生活のルールは厳しく、授業では多様な見方・思考力を育てるようにしましょう。

41 パソコンばかり見ていると、生身の子どもの教育に抜けが出てきます。私達は感情と意志を持った人間であることをしっかりと心に留めておきましょう。

42 時には、一斉指導で子どもを惹きつけるだけの専門性を持ちたいものです。

43 教師は自分の少年少女時代を振り返る・懐かしむ心を大切にしましょう。その心は、人間として教師として体験を伴った児童愛への大きいな基盤となります。

44 教諭管理職を問わず共に、組織のルールを守ることと心の底に瑞々しい地下水が脈々と流れていることを感じておきましょう。

45 子どもの独自性・個性はその子ならはでの人格を形どっている。子どもの独自性・個性を認知レベルだけでなく感情的に受け入れられるよう努めましょう。

46 若い先生、学校を離れても子ども・授業・教育事務で心が一杯な時があります。教師なら誰もが通ってきた道です。

47 輝いた瞳で先生へ語りかける子どもの眼差し。

48 子どもは好奇心旺盛で、変わったことが本来好きです。

49 子どもがいて、教師が汗をかいて学問・心を伝えていくところに教育の存在価値があります。

50 教師を志していた頃の想いの継続・想起があってこそ教師としての資質向上が促されます。公務員に甘んじると教育の本質から離れ自己防衛の根が無意識に伸びてきます。

51 充実感と多忙感は、心の持ち方によって紙一重です。

52 教師に成り立ての頃、純粋に子どもの成長に関わりたいと熱い思いを寄せていた時の心を定年まで持ち続けたいものです。

53 売りに買い。学校は売りに出ること。教育活動は、売られて買って行うことが多いです。逆に、チャレンジして売りにいくことも出来ます。学校の信頼回復のため、どんな売りができるか考え行動にうつしましょう。

54 情報処理だけを行っていると情報だけに染まる現代です。先生は、自分の教育心情を見失わないように若い時に勉強した人間論・教育論に磨きをかけていきましょう。

55 教材の本質に教師の個性を反映させた授業は、教師も子どもも生き生きとした人間的な授業になります。

56 実行には、有言実行と不言実行があります。教育現場がすべて有言実行だらけになると心の趣の部分でかさかさしたものになります。有言実行と不言実行の調和が大切です。

57 創造性の教育は、せっぱつまった状況におけばよい。そこでは、生き抜くための知恵が発揮されます。

58 教師は、自己愛ではなく、内界・外界への知的・情意的機能の調和をとることに努めたいですね。

59 背中と言葉でリーダーシップをとることは、これからの日本人のリーダーの在り方のように思えます。

60 授業は、昔から言われているように、子ども・教材・教師の交互作用から生まれます。教師は、子どもに共感し、教材に共感し、展開していくことが授業の原点です。教材の情報伝達のみでは、乾いた授業になります。だから、子どもの成長を願い、教材に惚れる感情が教師には必要です。

61 今、教師になっている人は、人の香に魅せられて教師になった人が大多数です。そして、人の香のする教師へと自分を磨いていけば、人の香のする教師を信頼します。

62 自分が理屈っぽいと思っている教師は、人のためになる言葉の学習と行動を少し続ければ良い。

63 自分が情け深く言葉足らずと思っている教師は、繰り返し学習と筋道を立てた話し方を少し続ければ良い。

64 教師は事務屋ではなく、教師は教師です。子どもをしっかりと観て、時には空の青さを感じましょう。

65 先生を目指していた純粋な思いをどれだけ持ち続けられるだろうか。純粋性を持続しながら、新しい職務を知りこなしていきたいものです。それは、すべて子どもの教育につながっています。

66 教師としての年輪を形成していくには、人間愛に根ざした太い根っ子が必要です。

67 教育現場からの学校活性化方策
 (1) 教師の趣味をも含めて教育実践に活用できるものを積極的に取り込む
 (2) 教師の教育実践への積極的なチャレンジ を促すため、積極的に教師の独自性に賛同する成熟した職員組織を構築すること

68 管理職は、温かい心で教師を情意的に信頼するかで学校経営の成果のかなりの部分が決まります。管理職の人格の根っ子が、管理的・受身的な態度で教職員に接するとモチベーションの高まらない職場雰囲気になります。

69 1年間、目いっぱい愛を持って子どもの成長に関わり、受け持ちが変わればサラリと次の受け持ちにまかせましょう。

70 時代の新しさに適応していくことは、若者が得意です。みはずしていけないことは、教育の不易を伝えていくことは年輩者の使命です。

71 困った時は、すぐ口を開きましょう。必ず、手が差し伸べられます。

72 言葉に縛られすぎると行動が狭められます。閉塞感・圧迫感もここから生まれます。時には、物事を大きく捉えるには、自動車のハンドルに遊びがあるようにアバウトさが必要です。ハンドルをきっただけ正確に自動車が動いたらどうなるでしょうか?

73 思いやりの心は、赤い心(相手の気持ちを大切に行動する心)と青い心(自己中心的で自分勝手に行動する心)で表すと子どもにも、先生にも、保護者・地域にも伝わりやすいことを先輩の校長先生の実践から学びました。

74 かつての学校では、一番学ぶべき立場にあるこれから人生を生きる子ども、次に子どもを学校におまかせした保護者、次にこれからの生き方を模索する臨採の先生、次に本採の先生とヒエラルキーがあった。校長は人格者として一番強い立場に位置していたが、今はそうでもない。この序列崩壊に日本人を蝕んでいる病理が忍び込んでいる。パソコンが出来なくても、人生の先輩としてお年寄りと心を交わして話ができ、お年寄りを大切にする日本人になりたいですね。。

75 断片的な学習ではなく、体系化された学習へと発展化させることで生きて働く学習が成立します。そのためには、情意的に深い学習へ誘うように体験を基盤とした学習が成されることが望ましい。

76 縦の人間関係は、小規模校教育のベースです。横の人間関係は、学級経営と言われるように大規模校教育のベースです。社会性の育成には、縦も横も人間関係を経験することが理想的です。

77 個人の性格・独自性・個性の上に社会的性格としてその人の教師性が培われます。教育実践は、その人の人間性・独自性を抜きにして語ることはできません。教育技術先行は、薬の対処療法で治療はできるがその場限りのものです。見た目は良いがその人を感じることができないので心に響きません。教材を自分で噛み砕きながら子どものことを考えながら自己研鑽をしましょう。まず、教科書を精読しましょう。そこから、探究する力が育ってきます。

78 教育改革には、外からと内からあることを心に留めておきましょう。指示待ちタイプの先生には、教育の本質に根ざした外からの施策を。心から子どもの活性化に取り組んでいるタイプの先生には、子どもの実態からの教育改革を。自己防衛の強い人・責任転嫁をする人には、子どもの成長を促す教育改革は無理です。

79パソコンの普及で文書起案に提案者の姿が見えにくくなってきています。前年度踏襲等、簡単・便利が故、考える力・感じる心が衰えてきています。前年度踏襲してよい計画、アレンジを必要とする計画を見分けられる思考力・感性を大切にしましょう。

80 コンピューター社会になり、情報は情報を処理した人だけのものとなり、点と点だけになりつつあります。情報を共有し合うことで職員集団のまとまりを大切にしましょう。情報処理だけに終わるとペーパープランだけに終始し、教育計画にサビがついてきます。 

81 教育公務員は、全体の奉仕者です。あなたと自分では、あなたが何よりも先にきて、自分はその後です。学校では、子どもの成長のためにエネルギーを費やすことが一番先にきます。

82 校内研修で学校がまとまることは、健全です。

83 理屈だけでなく、人・組織は前向きに変化・成長していくことを信じて学校内にも家庭・地域にも開いていく態度が学校には必要です。

84 スポーツ領域だけでなく、心(徳)・技(知)・体(体)のバランスのとれた人間の育成、人格の向上を図っていくところに教育の活路がある気がします。心(徳)を第一に持ってきて、日本人の和の心・組織力を高める所に活路が生まれる直観がします。戦後、日本に活気が生まれたのは、ハングリーな心と共に今よりも自分の国のことを考えていたと思います。

85 多少口うるさくてもても、教育実践を大切にする人は人間として信頼がおけます。

86 教師は傷つくことを恐れ・責任を負うことを恐れ、口うるさい先生がいなくなった。管理職にも自分の考えを述べることを避ける人間が増えた。それでは、教育は綻ぶ。学校が優しい教師だけになると、学校に進歩がない。

87 オアシスでは、オアシは比較的簡単です。ス(すみません)が人格的に言えない教師が案外多い。人格にプライド・エリート意識が無意識に内在している。ひたすら、前を向いて生きてる教師は、自分の失敗や非にこだわりません。

88 私は、上ばかりをみている平目教員は嫌いです。人間として、上も下も同じ気持ちで人を大切にしましょう。

89 右を見れば反対に左がある。上を見れば逆に下がある。全体を捉えるには、今、中心に起きている右や上の反対を観て総合的に考え発想することが大切です。学級経営も同じで教師に寄り添ってくる子どももいれば、目立たず遠くから教師に愛されたがっている子どももいます。

90 仕事をする上では、必ず相手と関わっていることを意識し、早め早めに仕事をすることが大切です。自分の都合を最優先すると相手が困ります。〆切期日は、最低ラインということを知り、思いやりのある仕事ができることが教師のプロです。言い訳が多い内は、二流・三流です。無理ならば「すみません。」と謝りましょう。 

91 教師なのか、公務員なのか。どちらかを選びなさいと言われれば、私は教師を選びます。

92 私たちは、子ども・生徒を仕事の対象にしているので、社会の変化に疎くなることを心に留めておきましょう。毎年行っている教育活動だけに心が向いているとマンネリ化してしまい感性が鈍くなり教育力の低下を招きます。地道な活動と同時に社会の変化を感じとれるために勉強をし続け、素直なな心で本質を求め続けることが大切です。

93 人生観(教育観)を磨き求め続けることで人間に対しての愛情も深まっていきます。

94 職員集団のまとまりのために、組織には今こそかけ声だけでないホウレンソウ・と確認の連携が必要です。自己防衛の心を捨て去りましょう。いくら覆い隠しても心は、感じ取れます。お互いを信頼し自分を磨き高める努力をしましょう。

95 学力向上は、子どもが先生を好きになり、信頼をすることで高まってきます。なぜならば、先生に学力向上の意識があれば、それに子どもたちが応えるからです。

96 教育技術論だけでは、子どもの成長は保障されません。愛情を伴わない教育技術では、子どもは、息苦しくなります。愛情が伴っていれば、少々のことでも子どもはついてきます。

97 パソコン社会になりパソコン依存の受身型な先生が徐々に増えてきています。主体である人間性を磨かなくては主体的になれません。パソコンはあくまでも道具です。

98 教育論は、知情意のバランスを人格レベルで捉えるかまたは学習・学力レベルで捉えるかによって論点の視点が定まってくる。どちらにしても、人間のバランスのとれた成長は、知情意のバランスをいつも念頭に置いておくことが大切です。

99 人間として生きることと教師として生きることは、相互補完的な関係にあります。よりよい相互補完関係を形成していくことが、人格の高揚へとつながっていきます。

100 教育は、他律的な学びから自律的な学びへの過程でもあります。それは、一生を通して学び生き抜き、目標(夢)に向かい追究していく自己教育の過程ともなり、人格の完成を目指していくことでもあります。学ぶことを止めた時、他律的な人生を送ることになります。

101 指導案作成と曲のアレンジは、似ています。 全体の形式のまとまり、一部だけが突出していてもだめです。 教材と子どもの実態を把握して自分で考え噛み砕いた指導案はその人らしさが出てきます。メロディー(教材)をいかにアレンジするかは、全体のまとまり、部分的なオリジナリティを駆使して行うかが大切です。 

102 浮き草のことく情報に左右される時代なので、情報を自分の頭で考える癖をつけてましょう、

103 教師としての一日一日の前向きな学習の積み重ねが、子どもを教育する指導力の高さとなっていきます。

104 授業研究は、前時までが勝負です。どれだけ、種まきをし、子どもを理解しているかで授業が決まってきます。この意味において、教師の教育理念・人生観に基づいた一貫した学級経営を日々怠ることなく積み重ねましょう。

105 この子は、このぐらいの能力だからこのぐらいしか伸びないだろうと思えば教師の範疇の中でしか伸びません。子どもを理解し、子どもの伸びを信じ愛情を寄せ教育実践を積み重ねることで、教師の範疇を越え伸びていく可能性が出てきます。

106 私は学力を考える時
  (1)知的なペーパー上の学力
  (2)自分が出来ないこと・分からないことに主体的・意欲的に取り組むこと、興味関心に基づく課題問題へ取り組む情意的で粘り強い人格的な根っこの二つで考えます。

107 知性と感性の両者を入れて5・7・5で表す日本の文化は素晴らしいです。

108 自分の頭でポジティブに考える脳神経回路を習慣化するまで身に付けさせたいですね。そのための基礎・基本のデイリートレーニングの繰り返し、自己を表現することを積み重ねたいです。それは、管楽器の基礎トレーニングと曲想表現との関係によく似ています。

109 教師は、子どものために内発的で具体的に教師として本気で何に取り組むかをもっておきたいですね。そうしないと、時代に流されます。

110 子どもは本来素直です。素直な心は、吸収力が速いです。教師の本気さがあれば、子どもは素直な心でそれに応え伸びていきます。学力向上もそうです。思いやりの心の育成もそうです。

111 組織内における教師の指示待ちだけはいただけません。言われたことだけしかできない指示待ちは、子どもの指導に出てきて子どもの伸びが鈍ります。

112 子ども対教師、人間対人間の信頼関係で絆を深めたいですね。
 
113 俳諧で言われる不易と流行。教育も同じで、不易を体得し、不易を打ち破って新しい不易を創造することが大切です。流行は歌と同じでスタンダードになれない曲は廃れていきます。教育の原点は、不易です。

114 子どもと教師が共有している経験・体験を本時のねらいと結びつける教師の力量を磨き続けましょう。

115 よく今日まで生きてこれたなと思える教師は、これからも前を向き肯定的に生きていくと考えます。なぜならば、今を一生懸命に生きているからです。

116 「私がします。」と前向きに自己鼓舞をして心的エネルギーを発揮するは、先生向きだと思います。 

117 私達は仕事に慣れると、大きくわけて、もっと前にと開拓するタイプとゆるみが出るタイプに分かれます。学校は、多少の緊張感が伴わないと全体的にゆるみが出てきます。学級経営においても同じことが言えます。学び続けましょう。

118 パソコンや文書処理だけに依存しすぎると、現実を直視する感性が鈍り、今起きている変化に対応する能力が劣ってきます。  

119 「いじめはいけないことだ」と、誰もが分かっています。それでも、いじめ問題に出くわした時は、知性・感性を総動員して学校総力を挙げて本気で解決しようとする態度が必要です。先生の依頼心や責任転嫁や中途半端はいただけません。学校は全力でチームを挙げてで対応します。受け持ちの先生は、最終的には自分の人間性が試されていると思ってオープンな心で諦めず解決に向けて努力しましょう。

120 不登校問題における受け持ちの先生の態度。クラスに来てない子どもへの意識が薄れてくると、不登校問題解決の方向へ向かいません。子どもの立場に立ち解決に向けての意識・感情を持続することが大切です。私はタバコを吸いながら「今、何をしているのだろう。」と時々思っていました。

121 授業研究は、授業もそうですが学級経営を見直す良い機会となります。授業研究を状況に応じて積極的に受けることが大切です。苦労というエネルギーを費やすけど、必ず、宝物が残ります。人の授業を観るのはいいけど、行うのはイヤだという教師は困ります。

122 子どもの気持ちは見えないけれど感じ合えます。 

123 子どもが自分の言葉で学習内容を語れるようになるためには、まず、教師が教材を噛み砕き自分のものとすることが最初にきます。

124 先生と子どもが共有した経験を教材と結びつけた授業展開は、表面的な記憶学習ではなく自分にとって意味ある深い学習へと誘われます。

125 子どもの年齢が低いほど体全体から醸し出される教師の表情は、口で発する言葉以上に子どもの心に影響する言葉となります。

126 学校は、前向きに勉強と人間関係を学ぶ所です。どちらが欠けてもいけません。
教師は、この二つを子どもたちに教えていく実践家でもあり専門家でもあります。

127 研修に出た時、頭で研修をしただけではいずれ忘れてしまいます。研修内容で一つだけ自分のものに出来れば良いと考えます。研修内容を自分の経験と結びつけて噛み砕いたり、新たな理解として自分のものとしたりすることが大切です。情意的に深いところでの研修が自分のものとなります。

128 私は、自分の頭で考えためあてを毎日持ち、職場へ臨むように心掛けています。

129 くどいようですが教育者として成長している教師は、勤務時間以外の所で研修・研究を積み重ねています。

130 組織人として、相互信頼を保つためにも職員会議・朝礼・終礼・連絡会では、必ずメモを取って抜けがないように心掛けましょう。 

131 授業研究はいやだという先生は、よけいな仕事はいやだという自己開拓意識の弱い根が伸びている先生です。教育者としての成長を求めるより、サラリーマンとしての意識が勝っている人と考えます。

132 内(学級・学校)から子どものための教育を開拓しようとする先生は、教育のより良き姿を求めようとするステキな教育者です。

133 大学で学んだことをゼロにしていませんか?当時の学びは、体の中のどこかに息づいています。若い頃の学びを無駄にしないようにしましょう。

134 幼少期から培ってきた人格上に、教師に採用された時から新たに形成される社会的性格としての教師性があります。教師性の成長の度合いは、教師になるまでの人格がいかに自分の人生に対して前向きで主体的であるかによるところが大きいです。

135 夕方、急きょの家庭訪問をしました。万引きをした子どもの保護者に事情を伝えるため向かっているところでした。教え子が、遠くの家の二階の窓越しに当時担任であった私がいつくるかと、歩いて家に向かっている私を落ち着かない様子で見てました。子どもの過ちは、「鉄は熱い内に打て」が鉄則です。今では笑い話になりましたが、社会人になり40歳も過ぎてあの時見つかっていて良かったと教え子が言ってました。 

136 学習内容を自分の言葉で表現することを考えます。経験・体験をチューインガムにたとえてみます。チューインガムを噛み味覚を覚えることで生きた経験・体験になります。しっかりと噛むことで情意的体験を伴ったイメージが想起し、それを言語化することで自分のものとなり深い学習へ誘われます。教科書に出ている基礎的・基本的な学習内容の習得もかみくだくことで自分の言葉で表現することが出来るようになります。

137 カウンセリング手法は、もともと一対一でクライアントの相談にのるところが出発点でした。個に応じた指導支援をするために受容的な姿勢を持っておくことが大切です。一方、学級経営でこの点は絶対に許さないということも子どもに体感させておきましょう。すべて受容的だと学級集団に混乱がおきます。学級経営の上手な先生は、両者を持ち合わせて子どもの教育に当たってます。「優しいけど厳しい」は、子どもがこれから生きていく心を育てます。   

138 日々、子どもが学校での生活リズムを機敏な態度で過ごすようになると、子どもの学習意欲が育ち学力も伸びてきます。

139 評価の中でも一番大切な評価は、授業中、子どもと先生が共感し合えた形成的評価です。そこには、指導と評価が一体化した場があります。形成的評価を重視し積み重ねれば、自ずと総括的な到達度評価も良くなってきます。

140 家庭学習は、自分から進んで行う学習と考えてみてはどうですか。学校から出る宿題は、家庭学習ではないと発想してみてはどうですか。宿題はあくまで宿題です。 

141 情意的に浅い記憶学習はいずれ忘れてしまいます。だから、学習内容を繰り返し強化をして、条件反射をも伴った情意的に深い学習とすることが大切です。

142 教務主任(教諭)ステージでは、仕事の見通し・先取りができる力量を確実に培っておくことが大切です。

143 知性は、変化に思考・判断・表現できる知的機能の総合的知的学習能力として、感性は、変化に情況的に反応できる情意的機能の総合的情意的能力として捉えたい。

144 ベテランの先生は、ストレスをためないためにも早め早めに仕事をしましょう。期限に間に合わすペースの仕事では、抜けが出てきます。予期せぬ危機的な対応にせまられた時、全体が見通せず責任感がもてない判断をするようになります。

145 誰も弱い心を持っています。若い時から謙虚さと独立心を兼ね備えた強い心を磨きましょう。それで、教師としてちょうどいい人間性になっていくと考えます。

146 イメージは、移ろいやすいです。言語・記号でイメージを表記することによって、時間経過後のイメージ想起・深化が可能になります。

147 私が授業研究を行う時には、当日の授業の出口をイメージして指導案を書いていました。それでも、実際はイメージどおりになりませんでしたが、ワクワクしながら授業が楽しめました。

148 子どもの教材に対するレディネスを知り、そして、子どもの反応を予想しての授業構想を積み重ねましょう。

149 目標(Goal)が決まれば、走りながら考え、考えながら走って目標(Goal)に迫っていきたいですね。過程を考えながら走りたいですね。

150 公務員は、全体の奉仕者と言います。具体的には、子ども、保護者、学校、地域のために奉仕することです。 

151 今、教師になっている人は、小中高校時代にいじめた経験・いじめられた経験・傍観をした経験を持っていると思います。その経験を噛み砕き、いじめに関する自分なりの信念を持つことが非常に大切です。私は、いじめられた経験があります。その時、弱い者いじめは、人間として絶対にしないぞと高校生の時に決めました。

152 職員室で消極的・否定的な発言が多いと職場は活性化しません。前向きな発言が、学校・学級の雰囲気を作っていきます。

153 子どもは、あらゆる面で弱者です。子どもの成長・発達を促すために、教師は、児童理解を深め愛情を持って共感をしながら働きかける資質を磨き続けましょう。

154 自分でいっぱいいっぱいの指導には、子どもを冷静に見取る余裕がありません。

155 教師の熱い本気さは、子どもにも伝わるし教職員にも伝わります。

156 後進の指導が出来るベテランの先生になるためには、若い内から前向きに子どもの指導・教育諸事務がこなせる力をつけておかないと無理です。

157 のみこみの悪い子どもには、しっかりと気持ちを寄せ手をかけましょう。切り捨ててはいけません。手をかければかけるほどその子が可愛くなるし成長もします。

158 管理職も含めて職員室で子どもの話題が頻繁に出てくれば、教職員の士気は高まってきます。

159 起案を行う時は、行事の準備、実施、反省まですべてをイメージしておくことが大切です。見通しが持てない時は、ペーパープランだけでなくFace to faceで、関わる人と随時相談をしながら見通しに自信がもてるように努力をしましょう。教務主任・教頭先生においては、見通しをもち企画に自信が持っておかないと組織が揺らいでくることを知っておきましょう。 

160 それぞれの学校における教育の質は、子どもの学力を基盤とした子どもの学習意欲の高さ、子ども同士の人間関係の円満さを持って捉えると分かりやすいです。

161 「教育は人なり」の立場と「教育は管理なり」の立場とでは、形成される教育観が異なると同時にその人が発する雰囲気が異なってきます。

162 学力を向上させる取組は、小学校と中・高等学校とは異なり、小規模校と大規模校とも異なり、構成されている教職員の年齢構成によっても異なります。画一的に同じ方法で臨むとギクシャクしてきます。校長、教師のリーダーシップが画一的になると、子どもに力がつきません。

163 いくら国際化が進もうとも、異文化の子ども同士が人間として分かりあえる学級経営をしたいものです。文化の違いは、お互いに認め合える思いやりの心が小どもたちに育っていれば大人が思っている程でなく簡単に乗り越えていきます。

164 教師と子どもとの共感は、教師の人格の中にある子ども心・人間愛・教育愛が媒介となっています。

165 授業の展開部分で学習内容の噛み砕き、終末部分で噛み砕き・振り返りをすることで、自分の言葉が育ちます。時には、授業の最後に教師が書いた板書を子どもたちに語らせることも有効な方法の一つです。

166 お互いに語り合う必要性を持った時、集団思考が成立をします。個人の考えだけに視点をあてるのではなく、学級集団作りにエネルギーを費やしましょう。教師の手の中に学級が入ったと感じられる時、安定感が成就され不思議と学力もついてきます。

167 小規模校では、「この子はこれぐらいしか出来ない。」とその子の素養のせいにしてはいけません。6年間を見通して育てることが大切です。教師に成長を願う気持ちがあれば子どもは必ず伸びます。それが、教育です。  

168 授業が教師の本命であると神話のように言われ続けてきています。これは、教師サイドの課題です。私は、子どもサイドの課題において、子どもの生活時程・リズムを重視します。授業は、生活時程の中に入っており大きな比重を占めています。子どもが自ら生活時程にそって行動できるようになると授業も生き生きしたものになってきます。規則正しい生活時程の中で、子どもと共に作りあげていく地道な授業実践を積み重ねていきたいです。

169 生活時程にそっての規則正しい子どもたちの活動は、音楽で言えばリズムの役割を担っています。リズムに躍動すれば、いいメロディー、ハーモニーが生まれ、演奏(授業)がしやすくなります。学校全体で学級で、生活時程にリズムを持たせナチュラルに子どもを乗せましょう。

170 何があっても1対2以上 のいじめ構造は2以上の方に非があります。なぜならば、心理的負担度が1の方が重く、2以上の方が軽いからです。1対1のいじめの構造では、それを見抜く教師の総合的な感性が必要です。慎重を要します。初期の解決が大切です。「これぐらい」と、先送りをすると時間が経てば経つほど解決が困難になります。

171 「継続は生きる力なり。」一端決心をすると、3年は続けないとダメですね。継続すると必ず何かが見えてきます。 

172 イメージは、実際の現実では姿が見えません。忘れやすく移ろいやすいイメージを想起さすためにも言葉、絵、音で確実に残しておくことが大切です。目に見えるイメージに新たなイメージを重ね続け表出させていくことで創造的な活動につながっていく可能性が出てきます。

173 自分にこだわり、根本的に人のお世話が出来ない人は教員に向きません。

174 子どもを可愛がると同時に子どもに力をつけていく二つが、子どもからの信頼、保護者から信頼へとつながっていきます。

175 教育者への道は、教育を通して自分の可能性を求め続ける道です。

176「仕事はしたくない。しかし、金は欲しい。」そんな教育公務員は、税金泥棒と言われても仕方がない。

177 6年生が卒業していくまでに、教育課程における確実な基礎基本の習得と体で覚えた学習意欲を身に付けさせて中学校へ進学をさせたいですね。

178 教育界でやり手の先生もマンネリに陥っている先生も、子どもの成長に関することでは、教師魂が反応をします。子どもの成長に何も感じなくなれば教師を勤めることは出来ません。

179 マニュアル的な授業なら、あなたでなくても出来ます。子どもたちは、あなたらしさを待っています。
 
180 ストレスを減らすためにも早め早めに仕事をしましょう。転任後新しい学校に1年間勤めれば仕事の見通しが持てますが、1年目から意欲的に新しい学校で頑張りましょう。新規採用者ならいざしらず、「1年目は様子を見て、2年目から頑張ります。」は体験的に嘘くさいです。1年目と同じです。 

181 授業改善は、教材の本質的解釈と子どもの実態的理解が基本です。

182 「学力、学力」と言い続ける時間が長いと、感性の大切さが気になります。

183 小規模校での教育活動は、1年生から6年生まで縦の温かい人間関係が形成されているかどうかで全児童の学力も含めて教育成果に大きな違いが生まれてきます。

184 子どもの学力向上は、受け持ちの先生の学力向上意欲一つで決まります。いくら、漢字・100マスや練習問題をやってもだめです。本気で先生が取り組めるシステム作り、雰囲気作りを根気よく行うことが大切です。

185 教育理念(哲学)のもと教育の独立性の立場を取らないと、教育に進歩がないし、時代に流されます。

186 小学校段階における子どものやる気(学習意欲)を育てる方法は、子どもとの共感による評価を積み重ね、信頼に基づいた評価を基本におくことが大切です。

187 一人ひとりの伸びに根ざした絶対評価が大切と言われますが、実際のところ無意識の内にこの子はこのぐらいだからと相対評価をしていませんか?心から伸びて欲しいと思っていますか?

188 10歳になる高学年の頃から子どもの記憶力・論理的思考が発達してきます。それまでに、読み書き計算等の基礎基本がマスターされていないと、記憶力・論理的思考が発達しません。

189 1年間、本気で教育実践に取り組めば学級はいい方向に変わります。それは、学級の人間関係の円満化、成績の向上等目に見える形となって表れてきます。

190 学校では、「勉強だけが出来てもだめ。優しい思いやりの心だけを持っているだけでもだめ。両方共に必要です。」知性と感性の両方の育成を念頭において教育実践をしましょう。教師をしている限りは、人間愛に根ざして知性・感性を磨きましょう。

191 体罰は禁止されています。心を伴った言葉で指導出来ないと指導者の力量は低いと言われます。反対に心を伴った信頼関係があれば、体罰を容認する保護者も結構多いです。子どもの側では伸びたい、教師の側では伸ばしたい、両者の間で前を向いている感情が流れていることが大切です。体罰で子どもの体と心に傷をつけてしまったら指導者失格でしょう。しかし、体罰を恐れ子どもを恐れるあまり、教育実践が防衛的になる必要はありません。私達教師は、腹をくくり、肯定的な教育理念のもと思いっきり子どもを信じて教育実践を重ねましょう。

192 子どもと遊んで共に楽しいと思える体験は大切です。

193 教師になった時、今までの人生経験で決定的に違うこと。それは、人(子ども)を叱る経験です。教員になった大多数の人達は、小学校から優秀で育ってきた人が多いです。優秀で今までの学校生活で先生から叱られた経験の少ない教師は、叱った子どもの顔を思い浮かべる感性を育てていきましょう。子どもと共感出来る感性を持ち得ましょう。

194 子どもの成長のために教育実践をしている教師に対して大多数の保護者は、教師に信頼を寄せます。まず、子どもから信頼される先生を目指しましょう。批判的な一部の保護者には、願い・話をよく聴きましょう。追従する必要はありません。

195 先生が醸し出す独特の先生らしい雰囲気は、子ども・保護者にとって大切です。

196 ○○教育が数えられないくらいある中、それらは大多数、現場の学校に要請されます。現場を任されいる教職員は神様ではないのだから軽く受け止め、強弱を付けましょう。現場の教職員は、子どもの実態に応じてどのような手だてをとれば本当に伸びていくか最優先に考えておきましょう。たくさんある○○教育は、教育現象ではすべて関わりあっています。子どもにとって○○教育は、どうでもいいのです。子どもは、生き生きと活動し、出来るようになった・伸びていると思うことが一番なのです。

197 小学校中学年の頃から、文化系優位型・理数系優位型と大脳が分化していく傾向にあります。教師は、子どもがどちらのタイプであっても両者ともにバランスがとれた子どもを育てていくことを教育理念として持っておきましょう。

198 学校の統廃合は、学校の質が維持されなくなった時に考える問題です。学校の質については、児童数減少という一般論だけでなく教育の質に視点をおき熟慮することが大切です。小学校においては欠学年が生じた時、縦の人間関係が維持できなくなるので考える時です。それでも、愛郷心・愛校心を抜きには出来ません。

199 誰にも依頼心があります。管理職は、孤独に耐えうる自立心を育てていきましょう。管理職の依頼心が強すぎると責任感の欠如・判断力の低下を招きます。

200 困った時、すぐ相談できる職場は健全です。学級での教育実践を大切にする意味において、自分一人で抱え込まないようにしましょう。

201 学校の伝統文化を大切にしながら、新しいことを創造していきましょう。新しいことを生み出すためには、アイディア力・最後までやり通す粘り強さ等時間がかかります。

202 名刺を持っていない教職員が多いことも気になるところです。学校という社会の中だけで生きている証でもあります。一人の社会人である意識を高めるためにも名刺は持っておきたいです。そして、ネットワークを広げましょう。

203 チャレンジ心を育てるためには、基礎基本の繰り返しと定着、同時に新しいことに取り組もうとする粘り強い情意的な気力を長い時間をかけて培っていくことが必要です。

204 教科の学習を通して、自己の内面がどのように感じるか自己の学習を意識させておくことも大切な学習です。

205 先生としての成長は、子ども・保護者・地域・社会のために自分の資質を寄与したいと思い続け、自分を成長させていくところに生まれてきます。

206 海戦・山戦どちらでも対応できるところに先生としての大きさが生まれてきます。海戦を乗りきっても、傲る感情が生まれてきていないか自分に問い正しましょう。山戦もあります。頭だけでなく多様な経験を求めましょう。

207 教育に対して評論家的で口だけの人はダメです。外部の管理職登用と言われますが、多少なりとも教育事象の総合的な教育的経験がないと務まらないと考えます。

208 個人研修・組織上の全体研修、共に大切です。個人研修力の弱い人は、全体研修にも消極的です。

209 教育改革と何千回聞いたか分かりません。教育改革は、行政的な外からの力だけでは掛け声に終わります。内から、自主的・内発的なエネルギーが必要です。教育改革には、外と内、両者が必要です。

210 体力・気力は、知性・感性育成の基盤となります。やる気の基盤は、小学校段階でその根っ子が出来ます。 

211 子どもに素直な心の大切さを解くならば、先生として建前だけでなく素直な心を持ち得ておきましょう。素直な心は、嘘を認めず、物事の真理を求めます。

212 集団思考を促す力量は、一人ひとりの子どもの思考力・コミュニケーション能力を引き出します。個を通して集団、集団を通して個が意思疎通出来る受容的風土を作り上げることがポイントとなります。

213 共通理解は、本音のコミュニケーションによる共感の積み重ねで確かなものになります。

214 教育技術だけに走る人は、子どもの気持ちを共感的に理解する能力に欠けています。

215 先生は、一市民です。先生として、奢りの心がないか、謙虚な心を持ち合わせているか、振り返る心を忘れないようにしましょう。

216 学校現場は、教育の質が問われます。地道で継続的で基礎的な実践活動の積み重ねで教育の質は高まってきます。

217 情意的な気持ちの優しさは、健常児も障害を持っている子どもも同じです。人を認める心に錆がついていないか時には自分の心に問いかけましょう。

218 朝の会は大切です。一日の学校生活の半分は、朝の会に凝縮されています。一人ひとりの子どもに変化がないかよく観察しましょう。欠席児童がいたならば、確実にその理由を把握しておきましょう。忙しさに任せて、一度でも抜けがないようにしましょう。

219 教頭先生の仕事は校長先生を補佐するでなく、職員に対して内に開き、そして、学校外のPTA・諸団体には学校を開き、学校内外の人間関係の風通しの良さを作りあげることが大きな職務です。

220 マスメディアが、特色ある学校の教育活動を報道することは健全です。学校は、今以上に前向きに特色ある活動を展開しましょう。子どもを通して、地域が活性化していきます。校長は、県・市の顔色ばかりをうかがっていてはダメです。 

Posted by kudamatsu_tt