酔いどれ男の子守唄

作曲 宮村克彦

(解説)
 お酒に酔った男をテーマとしました。近年は、男性、女性関係なくお酒を飲む時代となりました。「酒は飲んでも飲まれるな」と言われるように一歩間違えば気ちがい水と言われ人生に過ちをもたらすことがあります。それは、日常生活では保られていた人間の理性が弱くなってくるところから生まれてくるからです。しかし、程良いお酒は、気分を高揚させるだけでなく、日常生活では気づかない想い・夢・イマジネーションを豊かにさせてもくれる魔法の水でもあります。私の作曲でメロディーのアイディアが浮かぶ時はお酒でほろ酔くなっている状態で生まれることが多いです。日常生活で抑えられていた感情が解放され自由な状態になるからだと思われます。一人飲む酒では、人生における後悔の思いや愛する人のことを思うこと等いろいろと思い出されます。
 この曲は、お酒に酔った状態で人生上における侘びしい状態になった心模様をメロディーで表現しました。作詞をすることでこの曲は完成されると言えるでしょうが、ギターでどこまで表現できるかチャレンジをしました。マイナースケールを基本として、ペンタトニック、ブルーノートを織り交ぜて演奏しました。レコーディングにおいては、お酒に酔った状態で即興的に収録しました。侘びしさがどこまで表現されているでしょうか?女性歌手で侘びしさが表現された曲に美空ひばりさんの「悲しい酒」や八代亜紀さんの「舟歌」があります。「酔いどれ男の子守唄」は、西洋ポピュラーソングのフィーリングを入れて侘びしさを出そうとしました。いい詩があれば提供してください。では、インストギターをお楽しみください。