サンフランシスコは遠すぎる

作詞  不詳
作曲 宮村克彦
歌 ペリー・チェンバーズ

1 ちっぽけなこの島とびだして
あこがれの国をたずねてみたい
広い心をもつには
それが一番いいことさ
だけど僕のポケットには渡れるだけの
金はありゃしない
写真眺めては ため息をつく
サンフランシコは遠すぎる

2 古びたトランク手に持って
大きな船にこっそり乗った
広い心をもつには
無理をしてでも行ってみよう
だけど船が出て行く前に
ボイラーマンにつかまり降ろされた
煙追いかけては ため息をつく
サンフランシコは遠すぎる

3 今度のボーナスもらったら
行くだけ行って歩いてみたい
広い心をもつには
帰れなくても気にしない
だけどこんな町工場では
いつになるやら分からない
汗を流しては ため息をつく
サンフランシコは遠すぎる

(解説)
 夢やあこがれを「サンフランシコに行きたい」にたとえてコミカルに表現した曲です。私達は、毎日、心に汗をかきながら前を向いて一生懸命に生きています。人それぞれの夢やあこがれは異なっていますが、自分の思うようにならないことが人生の常です。それでも、自分を確かめたいがために生きています。


(T氏から頂いた生前の河津先生)

 この曲は、私の恩師(故河津雄介先生)がモデルとなり、当時、学生であった私達の願いを表現しています。当時、河津先生は、サンフランススコの近くにあるカリフォニア大学サンタバーバラ校へ1年間研究留学をされました。私達学生は、帰国される日を待ちながら、山口で研究室を守っておました。学生は、先生のおられるアメリカへ行ってみたいと憧れたものです。その時に生まれた曲が「サンフランススコは遠すぎる」です。人間として偉大すぎる先生へ捧げた曲です。

 今回、「The Teachers」で再レコーディングを行いました。ボーカル、ギター共にに「タッカ、タッカ」のリズムが崩れないに気をつけ、コミカル的なフィーリングが出るように意識して演奏をしました。「The Teachers」は、こんなに歳をとっても、まだまだサンフランシスコに辿り着いてません。「サンフランシスコは遠すぎる」と覚えやすいメロディーはヴォーカルのペリー、作曲者の私も気にいってます。
 では、再リニュアルの「サンフランシスコは遠すぎる」をお楽しみください。